インド旅行中、面白い光景を目撃しました。

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マハラシュトラ州マンマド市という町の駅で降りたら。。。

 

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駅のホームで食料を人に配っていた、シーク教の団体がいました。

 

ご飯、ナスカレー、チャパティという、平型のパン。 大量に持参してきたようだ。
マンマド市には大きなグルドゥワラ(シーク教の教会)がある。 僕はそこで休憩をしてからムンバイへ行こうとしていた。

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駅のホームに行列ができてて、ホームレスだけではなく一般人も並んで食事の配当を待ってました。
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その隣には献金箱。 採算の取れるような額が入っていない。 それでもシーク教の人たちは食事を配る。

 

そばには商人たちが立ってじっと見ている。 サモサなど食べ物を売っている商人たちは、この「無償サービス」の被害者である。 シーク教の団体がタダで食べ物を無差別に配ると、商売にならない。 シーク教の団体は市場に大きな影響を与えて、「食料」にデフレをもたらしている。

 

僕はナスカレーを食べたので、100ルピー 献金する。 多いほうだ。

 

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これを見ると、自分の運営する、「ドネーション式英語レッスン」をふと悟る。
東京でも同じようなことを僕はしているのだ。とはいえ、英語なんかよりも食料は基礎的なニーズ。 
それでも市場に同じような効果を及ぼしていると思う。

 

無償で良質な授業を受ける事ができるなら、顧客は有料のレッスンを受ける必要はない。

 

他の商人が商売をできなくても、消費者が喜んでくれるなら、それはいいじゃないか?

 

まさにデフレの時代ですね。

 

僕は「ドネーション」の経済的効果に非常に興味を持っています。

 

貧富問わず、無差別に誰にでも良質なサービスを提供する。
多くの人が集まる。
よって、営利目的の競合他社はサービスをより良質にするか、他の市場へ行く。
ドネーションが行われている周りに、無関係のビジネスが集まり、その地区の経済環境が活発になる。
と、インドのこの聖地を思い出す:

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正に「ドネーション経済」で生きている都市、シーク教最大の聖地:アムリットサル(Amritsar)に僕は一度行ったことがあります。

そびえ立つ黄金の宮殿の金も全てドネーションで授けられた、人々の宝である。 

そこには偉大なる力がある。 神への信念により導かれた、人間の力を感じることができる。
全てがドネーションで回る、ユートピア的な場所。 僕はここに1週間宿泊させていただいた経験があり、僕の人生を大きく変える経験を与えてくれた聖地。

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色んな基準では日本はインドより先進国だと認知されているが、忘れてはならない事はインド社会、文化、宗教や歴史は日本よりはるかに成熟している。 その違いから学べる事は、たくさんあると思う。

心を癒したがる西洋の観光客の大半はインドへと旅立つ。 それは不思議ではない。 「心」の観光地とも言えるでしょう。

 
再来週のドネーション式レッスンは、アムリットサル、及びシーク教についてやります。


ジュリアン