10/27/2015

こんばんはー

本日ドネーション式英語レッスンに参加された皆さん、お疲れ様です。ありがとうございました。

今回の題材は。。。

$$The Investors’ Lounge $$: Your Money or Your Life: The American Way (?)
pearson image
CEO: Michael Pearson

アメリカの製薬業界で波を起こしているヴァリアントに付いてのNew York Times記事を取り上げた内容でした。

本レッスンでは主にアメリカの企業方針を詳しく分析しました。利益と社会的義務の対立を実感することができたかと思います。

さて、なぜ波を起こしているかというと、最近空売り屋(Short Sellers)が摘発した調査に基づいて、株価が暴落しているからです。

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とても複雑なので、 ここで説明するのは難しいですが、一応トライしてみます:

ヴァリアントは製薬会社ですが、その企業戦略とは新しい薬を開発するのではなく、他の製薬会社を買収し、開発部門(R&D)を売却します。それに伴い薬の単価を何十倍にも引き上げて、利益を最大化を目論みます。

しかしながら、販売ルートを確保するには、垂直統合が一番確実な方法です。そこでPhilidorという会社が話に関わります。

Philidorとは、いくつもの薬局を運営する会社です。ヴァリアントはPhilidorを買収する権利をOptionで保有しています。なので、Philidorを動かしているというのも過言ではありません。現に、ヴァリアントからPhilidorへ出向させられている社員もいます。

面白いのは、出向社員は名前を偽名に変えてPhilidorで働いています。おかしいですね。何かやましいのでしょうか。Philidorでは、アグレッシブにヴァリアントの薬を押し売りしているという取材も多々ございます。しかも、患者に対してクーポンを発行しており、実費ゼロでヴァリアントの薬を患者たちに押し付けているようです。

これで損をするのは保険会社。そして政府。

これが発覚したうえ、ヴァリアントの今後の販売ルートが不安定になります。

さらに、別の薬局”R&O Pharmacy”でも同じようなことが起きているみたいですが、”R&O Pharmacy”はヴァリアントから申し立てを受けています。$70mの。ヴァリアントの薬に対して未払い金です。

ただし、”R&O Pharmacy”とPhilidorの関係にも、買収Optionがあるのです。Philidorは”R&O Pharmacy”をコントロールしています。

つまり。。。”R&O Pharmacy” = Philidor = Valeant。自社に対して申し立てをしているようなものです。

とてもおかしい関係で、企業統治が成り立っていないようなので(もしかしたら、R&Oで横領がおきているかもしれません)、Citron Research, Bronte Capitalなどの空売り屋はこの株はさらに暴落することを見込んでいます。また、政府からの法的介入も考えられるため、株価に圧力がかかっているようにみえます。

もっと詳しい解説はこの場では控えますが(っていうか、僕にはとても熟ません)、とりあえず今日参加されたみなさん、よく頑張ってくれてありがとうございました!!!

難しいですが、くじけずに、難しい英語を理解しましょう。自信に繋がることを祈っています。

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ジュリアン